2月に2ndアルバム「瞬間的シックスセンス」をリリースした「あいみょん」がAERAに登場。大活躍だった昨年を振り返る。
【画像】ブルーの衣装が素敵! 純情と官能が交錯するあいみょんの“第六感”
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新世代のシンガー・ソングライターとして若者から絶大な支持を集める。メジャーデビュー2年目となる昨年は紅白歌合戦にも出場。どこか懐かしいメロディーに鋭い歌詞が絡み合う独自の世界は、今や若者だけではなく幅広い世代に魅力が浸透しつつある。そんな彼女の音楽性に大きな影響を与えたのは家族の存在だ。父親の影響でさまざまな音楽に触れるうちに自分でも曲を作り始め、6人きょうだいという大家族に育つことでコミュニケーション能力や観察眼も育まれた。
「人数が多いと、なんだかんだ助け合おうとするので、みんな人の心を読むのが上手くなる。なぜ今、妹があんなにも不機嫌なのか、みたいなことを考えないといけないので(笑)。あと、うちはお姉ちゃんも妹もたくさん子どもを産んでいて、甥っ子や姪っ子が合わせて7人いるんです。当然、命の重さや生きる輝きを考える。曲作りにも影響はあると思います」
感情の赴くままに楽曲を作る。どういう曲が出てくるかは自分でも分からない。
「『これきたな!』ってときは、背中が震えて鳥肌が立ちます。スタッフさんに、ヤバいのできましたってタイトルで送ったりも。自信を口にするっていいことやなあ、と思うので」
セカンドアルバム「瞬間的シックスセンス」は、芸術とは瞬間の第六感が大事だと感じて名付けたタイトルだ。彼女の、今ここにしかない感情が詰まっている。
「いろんなジャンルも作れるよ、と知ってほしい気持ちもあります。もっとフォーキーだったり、ラブソングだったりも作る。それを一番アピールできるのがアルバムなんです。え、これもあいみょん? を楽しんでほしいですね」
家族の愛に包まれて、第六感で物事の本質をつかみながら、日々、あいみょんは進化する。(ライター・大道絵里子)
※AERA 2019年3月4日号