薬学コンサルタントの深井良祐さんも、「サンバイオの試験が不調に終わったと聞いても驚きませんでした。そんな薬はたくさんありすぎて、ここまで大騒ぎすることでもないと思います」と冷静に受け止めている。
サンバイオには、SB623の臨床試験不調を公表した直後から、患者とその家族から手紙やメールが届いている。脳梗塞で麻痺が残る患者からは、「毎日サンバイオのホームページをチェックし開発状況を見守ってきました。今回は残念ですが、信じて待っています。治験が必要なら率先して協力したいです」。
今月5日に2401円まで急落した株価は2月7日にストップ高を演じ、一時は5割高の3690円まで急回復。その後調整気味だが、株式市場での新薬への根強い期待がうかがえる。(経済ジャーナリスト・大場宏明、編集部・中島晶子)
※AERA 2019年2月25日号
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