マスク着用が緩和された初日の街の様子
マスク着用が緩和された初日の街の様子

 さて、先日とあるメディカルセンターを付き添い者として訪問しました。昨年末からの長期滞在中、患者として鍼やカイロプラティック、歯科医院を訪れてはいるものの、一度もマスクを着用するように言われたことはありません。そのため、その日もマスクを持参することなく訪れたところ、入口には、「訪問者は、施設内では鼻と口にフィットしたマスクを着用しなければならない」と書かれており、マスクを持参していない人が着用できるようにマスクがたくさん置いてあったのです。

 アメリカのカリフォルニア州では、昨年の春に屋内や公共交通機関でのマスクの着用義務が解除されています。また米国疾病予防管理センター(CDC)は、すでにCOVID-19多発地域でない医療施設は医師や患者などの全員のマスク着用を不用とすることができるとし、アメリカでは昨年の9月末にはすでにCOVID-19の多発地域以外の医療施設での一律のマスク義務が廃止されています。

 そのため、日本を離れて以降、私はマスクなしの生活を送っています。スーパーマーケットやジム、ドラッグストア、レストランやカフェなど、日常生活を送る上でよく訪れる場所でマスク姿を見かけることはめったにありません。接客業をしている一部の人が、マスクを着用しているのを見かける程度です。

 一方で、頻繁に見かけるのはジムやカフェ、スーパーマーケットなどに設置されている消毒液です。消毒することを強要されることや勧められることは決してありませんが、自主的に消毒している人を頻繁に見かけます。公園では、遊び終わったときなどでしょうか。お母さんが子どもたちに消毒するように声をかけている姿もよく目にする光景の一つです。

 さて、訪問先のメディカルセンターでは、訪問者だけでなく、勤務する医療従事者はみな、マスクを着用していました。現在、サンディエゴにおけるコロナ感染レベルは「低い」こと、そしてCOVID-19の多発地域以外の医療施設での一律のマスク義務が廃止されたことから、マスクの着用は「必須(must)」ではないと思っていたので、付き添いとして訪問した私は、マスクが必須であることに対して少々驚いてしまいました。

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カリフォルニアの感染対策はわかりやすく合理的