利益にかかる税金が非課税のNISA。個人投資家に人気の日本株はどれだ!?(イラストは『AERAwithMoney毎月5000円でつみたて投資!』の巻頭「お金いろはかるた」(絵・いぢちひろゆきより)
利益にかかる税金が非課税のNISA。個人投資家に人気の日本株はどれだ!?(イラストは『AERAwithMoney毎月5000円でつみたて投資!』の巻頭「お金いろはかるた」(絵・いぢちひろゆきより)

 値上がり益や配当に対する税金がかからない、金融庁の少額投資非課税制度「NISA(ニーサ)」。2014年のスタート以来、少しずつ個人の間で定着してきた。

【みんながNISAで買ってる日本株ベスト10はこちら】

 NISAで買えるのは株式、投資信託、ETF(上場投資信託)、J-REIT(上場不動産投資信託)の4種類だ。

 iDeCoという愛称で2017年1月にリニューアルした個人型確定拠出年金制度が、投資信託と預金の2種類を対象としているため、『NISAでは株、iDeCoでは投信』という使い分けをする人も多い。

 そこで、アエラ増刊『AERA with Money 毎月5000円でつみたて投資!』では、NISAで個人が実際に買っている日本株を調査。ランキング形式で紹介しているが、1位はJT(日本たばこ産業)だった。

 JTといえばたばこのイメージが強く、将来性を疑問視するかもしれないが、実はこの会社、海外企業買収と医薬品・食品事業の拡大という対策を示して株主の信頼を得てきた。元国営企業という安心感も根強く、配当はなんと1株あたり150円(予想)と高額。最低単元の100株保有(投資金額約25万円)で、年間1万5000円がもらえるのである。

 この配当を12月26日現在の株価2511円で利回り計算すると、5.97%(アエラ掲載時は5.29%)。12月第4週の株価大暴落により、相対的に利回りが上がった形だが、もともと4~5%の配当利回りをキープしていた企業なだけに、個人も配当欲しさにNISAで購入したのだろう。

 2位のみずほフィナンシャルグループ、3位のオリックスは配当利回り4%前後、4位以降もすべて有配で、株価も安定的な銘柄が並んだ。ある意味、納得の結果だ。ゆっくり値上がり益を狙いつつ配当もコツコツ受け取りたい人はぜひ参考に!(経済ジャーナリスト・伊藤雅浩)

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