今年日本で起こった災害
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東日本大震災以降の主な災害
東日本大震災以降の主な災害

 北海道地震が発生した6日、大阪府豊中市の保育園では、約2日ぶりにようやく停電が解消した。4日に関西を直撃した台風21号の影響で、市内や周辺の広域にわたり、停電が続いていた。この保育園に子どもを預けている大学非常勤職員の島元もえさん(41)が言う。

【図表】3・11以降の災害がこんなに…

「こんな長い停電は初めて。ガスもインターネットも電話も、電気がないと何も使えない。台風でこんな被害を受けるなんて大阪では今までなかった」

 14階建てマンションの12階にある自宅から見た台風21号の光景は、まさに未経験の恐怖だった。大粒の雨が降ってきたと思ったら、あっという間に激しい雨と暴風によって視界が真っ白になった。木の枝など大小さまざまなものが飛び交う。窓から離れて安全を確保するのに必死だった。自転車置き場のトタン屋根が吹き飛び、近くの商店の屋根もなくなっていた。

 同じ頃、大阪府吹田市の会社員、大森厚卓さん(28)が住むマンション7階の自宅では、上層階で割れたベランダのガラスが固まりとなって落ちてきて、キッチンの窓を突き破り飛び込んできた。強烈な雨風が吹き込む中、段ボールを貼り付けて応急処置するのがやっとだった。

 豊中、吹田両市は6月18日に起きた最大震度6弱の大阪北部地震でも被災した地域だ。

「地震の時もお神酒の焼酎が高い所から落ちて割れた。こんなことは何度もないと思っていたら、今度は台風で窓ガラスが割れた。わずか約2カ月半の間に立て続けです。西日本豪雨や猛暑など今年は異常。もう何が来てもおかしくない予測不可能な状態です」(大森さん)

 繰り返される災害経験は防災意識を刻み込んだ。交通網のマヒを何度も経験した大森さんは、台風が来ると会社の同僚らとレンタカーを予約して、相乗りして帰宅するようになった。島元さんは、大阪北部地震で一瞬にして倒れたタンスのある部屋には普段からとどまらないようにして、子どもにもなるべく入らせない。前兆なく来る地震を意識してのことだ。

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