8月15日、7枚目のオリジナルアルバムをリリースしたPerfume。斬新な楽曲やダンス、舞台演出でいつも楽しませてくれる彼女たち。たどり着いた心境と志とは──。
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──ニューアルバム「Future Pop」が発売されました。
あ~ちゃん:今回は「どんなアルバムになりますか?」ってサウンドプロデューサーの中田(ヤスタカ)さんに聞いたら、「今までの流れを汲んだアルバムになる。でも、懐かしい感じも入ると思う」と言われました。そういうワードだけもらって、私たち自身もレコーディングの日まで視聴者と同じような気分で待つんです。
──レコーディング当日まで曲も知らされないんですか?
あ~ちゃん:そうです。スタジオに行ってその場で曲を聴いて覚えて、ブースに入って歌を録ります。そうやって私たちの内側までもサプライズさせる中田さんのスタイルは、昔からそのままですね。
──それって、提示される曲をPerfumeの3人が瞬時にのみ込める資質があるから成立しているスタイルだとも思えます。
かしゆか:中田さんと出会ったときは、私たちテクノとか全然知らなかったから、最初はすごく戸惑いました。でも、どんどん曲をいただくうちに、曲の良さやテクノのかっこよさに気づいていって。今はもう絶大な信頼をしてます。どんな曲が来ても、「きっと私たちの未来を見据えてこの曲をくれたんだな」って想像しながら歌ってます。
のっち:去年のシングル「If you wanna」(17年8月)が、フューチャー・ベースという新しいリズムの曲だったんですけど、受け入れるのに時間がかかりました。でも、海外では主流になってきていたリズムだったし、「中田さんはそれを日本語でやろうとしてるんだ。それを私たちに託してもらえるのなら、頑張ってみよう」という心持ちになりました。
あ~ちゃん:新しさだけじゃなく、これまでの私たちの軌跡を大事にしてくれてるところもあって、優しいアルバムだなって感じてます。「天空」という新曲が、ものすごくまっすぐな歌なんですよ。昔のPerfumeの曲にありそうな歌詞で、昔の自分を思い出して、歌っててもちょっと幼い声になるんです。