「過半数が不支持であるなら、それを投票で示さないと意味がない。不信感から投票を避けるのではなく、その思いを一票に託さないと意味がない」

 8月21日、トランプ大統領の元個人弁護士マイケル・コーエン氏が連邦裁判所で衝撃的な証言をした。16年の米大統領選中にトランプ氏の不倫相手だった女性2人への「口止め料」に、トランプ氏の指示で選挙資金を不正流用したなどとして、有罪を認めたのだ。同日夜、ワシントンにあるトランプ・インターナショナル・ホテルの入り口の壁に、プロジェクションマッピングで浮かび上がった文字は強烈だった。「有罪」「犯罪者」。元弁護士の発言を受けたトランプ大統領への抗議活動の一環だ。ピューツさんが言う。

「米国を私物化するトランプ氏に怒っている国民は多い。米国のあるべき姿を取り戻すため、行動に出る人が増えている」

(編集部・山本大輔)

AERA 2018年9月3日号より抜粋