
2008年の最初の放送から、10年にセカンド、17年にサードシーズンと続き、今年7月27日に劇場版として帰ってくる。10年も続いた作品だからこそ特別な思いがある主要キャスト5人が語り合った。
* * *
──「コード・ブルー」がついに劇場版になりました。完成品の感想を教えてください。
山下智久:「コード・ブルー」の芯はそのままに、スペクタクル感がプラスされてました。そこに患者さんのドラマが吹き込まれて、感情の行ったり来たりがすごい。ジェットコースターに乗ってるような気持ちでした。全身で「コード・ブルー」を感じるあの感覚を、ぜひ映画館で味わってほしいと思いました。
新垣結衣:一言でいうと、ぎっしりしてました。展開が速くて気持ちがどんどん次に引っ張られていくので、目を離す隙がないくらいでした。
戸田恵梨香:私の演じる緋山はサードシーズンからあまり事故現場に立たなくなっていたので、完成品を見て「こりゃ大変だったな」と思いました(笑)。より5人の思いが強く感じられたのが感慨深かったし、やれてよかったなと思いました。
比嘉愛未:スタッフもキャストもドラマと同じだったので、撮ってるときは映画という感じがあまりなかったんですが、完成品を見て、映像の迫力や音だったりで、自分がそこに居合わせてるような感覚を味わいました。
浅利陽介:そうそう、音ね。空港でヘリと飛行機が並走したり、目で見るスケールも大きいなと思いましたけど、医療器具の音とかがすごく生っぽく聞こえて、リアリティーを感じました。
戸田:音の壮大さはすごかった。ちょっと鳥肌が立ちました。
比嘉:それが映画の醍醐味なんでしょうね。ファンの方の期待に応えられていると思います。
──10年前といまと、キャラクターもご本人も変わりましたよね。どの辺が変化しましたか?
山下:僕は他人に興味を持てるようになりました。人を好きになった。10年前はコミュニケーションが苦手でした。
全員:うん(笑)。
戸田:とがってたよね(笑)。
山下:若気の至りでした(笑)。僕はいま、自分のためというよりも、その先の誰かにいい影響を与えられたら、という思いで仕事をしています。それは、誰かのために医者をやっていると言えるようになった藍沢に、いい形で反映できてる。そんなふうに、自分を生かして演じられてきたかなと思っています。スタッフが僕らをよく見てくださっていたということでしょうね。