◎「30年後の同窓会」


監督:リチャード・リンクレイター、出演:スティーヴ・カレル他。全国順次公開中

■もう1本 おすすめDVD 「6才のボクが、大人になるまで。」

「6歳の子どもが18歳になるまでの12年間の親子の関係を描きたい」と発表したのが2002年。毎年、数週間撮影し、12年という歳月をかけて、少年の成長とその家族の変化をカメラに収めた映画だ。完成したのは14年。独創的な発想において右に出る者がいないリンクレイター監督の、最高傑作。ドキュメンタリーではなく彼のオリジナル脚本によるドラマである。

 主演はエラー・コルトレーン、監督の長女ローレライが姉役で出演した。母親役をパトリシア・アークエットが、離婚した父をイーサン・ホークが演じた。ベルリン映画祭の監督賞をはじめ、ゴールデン・グローブ賞など多数の映画祭で賞を受賞した。しかし監督は「僕は人から注目されたいと思わない人間だから。いろんな賞を受賞したとき、封切られてから長い時間がたっていたので、それほど興奮しなかった。あの後、他の新作映画も完成し封切られたので、僕の気持ちはそちらの方に向いていた」といたって正直なコメントをしている。

◎「6才のボクが、大人になるまで。」
発売元:NBCユニバーサル・
エンターテイメント
価格1429円+税/DVD発売中

(在英ライター・高野裕子)

AERA 6月25日号

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