中山一生(なかやま・かずお)/1962年生まれ。衆院議員だった父・利生氏の公設秘書や茨城県議を経て、2009年に龍ケ崎市長に初当選し現在3期目。市長1年目に育児休業も取得(撮影/伊ケ崎忍)
中山一生(なかやま・かずお)/1962年生まれ。衆院議員だった父・利生氏の公設秘書や茨城県議を経て、2009年に龍ケ崎市長に初当選し現在3期目。市長1年目に育児休業も取得(撮影/伊ケ崎忍)
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 晩婚化が進む昨今、アラフォー、アラフィフで親になる人も少なくない。茨城県龍ケ崎市の中山一生市長もそうした一人。高齢で親になることのメリットや、男性の育休の取得などについて、中山市長は次のように話す。

*  *  *

 45歳、48歳で子どもに恵まれました。年を実感するのは運動会でしょうか。幼稚園のリレーは不安でしたが、夜に公園で自主練した成果か、順位を落とさずにバトンをつなげました(笑)。

 結婚は44歳のとき。消防団のお見合いパーティーで妻と出会い、付き合って1年経った頃、妊娠が分かりました。茨城県議選に挑戦していた時期で、初当選後に婚姻届を出しました。その子は流産してしまいましたが、1年後に長女を授かりました。

 県議は議会中以外は自分で時間をコントロールしやすく、子どもの遊び相手もお風呂も担当できました。僕は起きてもすぐ寝られるので、夜中のミルクは僕の役目。粉ミルクをお湯で溶かすために哺乳瓶を回していたら、中指にたこができました。

 長女が2歳のときに市長に就任すると、日中は家に帰れないし、土日も予定が入る。出張や夜の会食も増え、妻と娘、二人の時間が格段に増えてしまいました。次の子の妊娠がわかり、これではいけないと悩みました。

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