横浜DeNAベイスターズに入団したトレバー・バウアー
横浜DeNAベイスターズに入団したトレバー・バウアー
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 サイ・ヤング賞受賞投手の大物新外国人・バウアー(DeNA)が注目を集めている。日本球界でいえば、沢村賞投手・山本由伸(オリックス)クラスということだ。「史上最強の助っ人」とも称されるが、実戦のマウンドは2021年以来となる。はたしてバウアーはメジャー時代と同じような活躍ができるのだろうか。他の大物外国人を紹介しつつ、過去の大物外国人も振り返る。

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 23年の大物外国人トップはバウアーで決定だろう。1991年生まれの32歳。2011年ドラフト1巡目(メジャー全体30球団で3番目指名)でダイヤモンドバックスに入団。インディアンス(現・ガーディアンズ)、レッズ時代の15~19年に5年連続2ケタ勝利。20年ナ・リーグ防御率1位でサイ・ヤング賞に輝いた。メジャー通算83勝だ。 

 DV疑惑で21年6月以来投げていないが、4月16日のファーム登板では最速156キロを計測。元海外担当者いわく「バウアーは正直すごいですよ」。1998年の日本一以来、12球団でもっとも勝利の美酒から遠ざかるDeNAの救世主となれるのか。

 続いて楽天のマイケル・フランコを挙げたい。メジャー通算130本塁打。楽天は昨年、貯金18から借金2と「史上最大の転落劇」を味わった。浅村栄斗や島内宏明と並ぶポイントゲッターとして期待される。オリックスのマーウィン・ゴンザレスはメジャー通算107本塁打。「遊撃を守れて打てる外国人」は過去にあまり例がない。レッドソックスへ移籍した吉田正尚に代わる大砲になれるか。

 ここで過去の助っ人外国人選手を振り返ってみよう。長嶋茂雄氏が1974年に引退し、監督となって迎えた75年、巨人は「3番に三塁手」として、デーブ・ジョンソンを獲得した。73年に43本塁打の大砲、巨人初のMLB野手だった。75年は13本塁打38打点(巨人は初の最下位)で「ジョン損」と揶揄されたが、76年は26本塁打、74打点で「長嶋巨人」初のリーグ優勝に貢献した。ジョンソンは引退後、ニューヨーク・メッツの監督として86年のワールドシリーズを制覇した。

 80年に巨人に入団したメジャー通算1803安打、オールスター出場2度のロイ・ホワイトも忘れてはいけない。王貞治氏が引退した後の81年、82年もクリーンアップで活躍した。80年は左右両打席から29本塁打、75打点。82年まで3年連続100安打以上の成績を残した。81年にリーグ最多の10死球を受けたが、嫌な顔もせずに紳士然と一塁に歩く姿は「名門ヤンキースの4番」を感じさせた。

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