数ある保険を前にして決められなかった経験はないだろうか(※写真はイメージ)
数ある保険を前にして決められなかった経験はないだろうか(※写真はイメージ)

 数ある保険を前にして、加入しようとしても決められなかった経験はないだろうか。よく相談される疑問にファイナンシャルプランナー・藤川太氏が答える。

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Q1労働組合や勤務先の保険がある?

 勤務先の会社で団体保険、労働組合で共済に加入できることがあります。どちらも、契約できる人などが一般の保険と違うだけで、保障の内容などは同じです。通常、保険料(共済では掛金)が一般の保険に比べ割安に設定されています。

 保険料は(1)保険金支払いに充てられる「純保険料」に(2)保険事業の運営費に充てられる「付加保険料」を加えて計算されています。

 純保険料は死亡率などの統計的なデータから計算されます。そのため、一般の保険とは大きな差は出ません。大きく変わるのは付加保険料のほうです。団体性の保険は営業経費があまりかからない分、付加保険料が安く設定されています。そのため、一般の保険よりも保険料が割安なのです。

 純保険料を必要以上に安くしているならば、いざという時に問題が発生します。それは「安かろう、悪かろう」でしょう。ただ、営業経費が少なくて済むから安いのであれば問題は起こりません。利用できるのであれば利用したい保障です。

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