誰もががんにはなりたくないし、早期発見したいものだ。ところが、がんの早期発見のために検査を受けている医師は、決して多くない。これって医者の不養生ということ?
「確かに医師は忙しい。ただ、検診が有効ながんは限られていますし、同僚に身体を診てもらうのに抵抗がある医師も多いのかもしれません」(石見医師)
「進行が緩やかながんは、検診を受ける意味は十分ある。非喫煙者の肺がんが急増していますが、非喫煙者がかかりやすい肺腺がんの進行は比較的穏やかで、早期発見すれば根治の可能性は高い。X線での早期発見は難しいので、30代でも40代でも、3~5年に1度、CTを撮ることをお勧めします」(鈴木医師)
医療の進歩で、がんで人が死なない日は来るのだろうか。医師らの回答は、「間違いなく来る」「たぶん来る」「来るかもしれない」が35%、「来ない」が40 %、「分からない」が25%。意見が分かれた。
「もしも20年前に同じ質問をしたら、ほぼ100%の医師が『来ない』と答えたでしょう。いまは、『来ない』とは考えない医師が60%もいることに驚いています。医療が加速度的に進歩していることの表れだと思いますよ」(佐野医師)
(編集部・熊澤志保)
※AERA 2018年2月12日号より抜粋