(写真はイメージ/GettyImages)
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モラル・ハラスメント(モラハラ)は、職場だけでなく家庭内で起こることも多い。特に親から子どもへのモラハラは、子どもを深く傷つける。モラハラとは、精神的な嫌がらせやいじめで相手の尊厳を傷つける言動を指し、精神的DVといわれることもある。

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モラハラをする親はいわゆる毒親だ。しかし、どんな行為がモラハラに該当するのだろうか?ハラスメント対策専門家・山藤祐子さん監修の書籍『トラブル回避のために知っておきたい ハラスメント言いかえ事典』(朝日新聞出版)から、モラハラにならず、子どもとの信頼関係を築く言いかえフレーズを紹介する。

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■「(子どもに)どうして言うことが聞けないの!? あなたなんか産まなきゃよかった!」はNG

親は子どもが言いつけを守らないことが度重なると、きつくしかることで、無理に従わせようとしてしまいがちです。

しかし、親の言うことを聞かないのは、何か理由があるのかもしれません。「(穏やかに)どうしてやれないの?」とやさしく尋ねて答えが返ってくれば、それが問題解決の糸口になるでしょう。

子どもの言うことをまずじっくりと聞き、そのうえで丁寧に、納得がいくまで話をすればいいのです。「産まなきゃよかった」「うちの子じゃない」という2つは、親として口にしてはいけない言葉です。

親子なので犯罪にはなりませんが、子どもの心を深く傷つけることは間違いありません。ここまでの暴言になると、心理的な虐待になる可能性もあります。それによって子どもの精神が追い詰められれば、親子の信頼関係も崩壊しかねません。親として自身に戒めたいものです。

■「(子どもに)早く片づけなさい!そんなだらしなく育てた覚えはありませんよ」はNG

乱雑な部屋の様子や、それを片づけようとしない子どもに腹を立て、感情のままに怒りをぶつけています。このときポイントとなるのは、片づけをする子どもに手本を見せたことがあるか、ということ。

何も教えずに、できないことをしかっても、子どもは何を注意されているのかわかりません。「(やさしく)本を読んだら、こうやって元の棚に戻してね」と、まず親が実践して見せることが大切です。

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「ちゃんとしなさい」もダメ