──それが変わってきた?
チャンミン:はい。30代を前に、少し視野が広がったような気がします。これからは困っている人がいたら助けたいし、社会の問題にも目を向けたい。僕自身が社会に貢献できることがあれば、積極的に動きたいです。
ユンホ:なんか……チャンミンがこういうことを言うとうれしいですよね。驚きますし。「29歳でそんなことまで考えてるんだ」って、僕自身もいい刺激になります。
──ちょっと上司みたいですね。会社員なら、ユンホさんは管理職向きですか。
ユンホ:わかりません。
チャンミン:あはは。即答? 僕は、この質問を聞いて、ユンホには「部長」が似合うんじゃないかなと思いました。上層部と一般の社員の橋渡しをうまくしてくれそうだから。
ユンホ:どうかな。僕って案外、常識や権威を無視して一人で突き進んでしまうようなところがあるんです。仕事も一人で片付けちゃうタイプだと思うし。そもそも「肩書」みたいなものには、そんなに興味がありません。
チャンミン:僕自身は、平社員だと思いますね。部長や社長のようにみんなを引っ張っていくのは性に合わない。自信もないですし。一般社員として、コツコツと“縁の下の力持ち”をさせていただきます(笑)。
(ライター・酒井美絵子)
※AERA 2018年1月1-8日合併号