人物ドキュメンタリー番組「情熱大陸」が、放送開始20年目を迎えた。AERA本誌にとっては、「表紙と『現代の肖像』のライバル」。テーマ曲を作った葉加瀬太郎と名物プロデューサーの対談で、敵情視察を試みた。
番組の看板とも言うべきオープニング曲「情熱大陸」とエンディング曲「エトピリカ」。作曲者の葉加瀬太郎(49)とプロデューサーの福岡元啓(43)の対談は、その誕生秘話から始まった。
葉加瀬太郎:初めて情熱大陸に取り上げてもらったのは、30歳すぎくらいだと思うんだけど。
福岡元啓:1998年9月20日です。
葉加瀬:そもそも番組の名前がおかしいと思った。人物ドキュメンタリーでしょ。情熱大陸って、意味がわからない。
福岡:当初は野望大陸っていう案もあったらしいです。
葉加瀬:情熱大陸って番組名を考えた人、相当変わり者だね。
福岡:しかもロゴの色が赤じゃなくて青ですから。