こうした体験型パフォーマンスを制作した意図を、藤井さんはこう語る。
「VRのようなテクノロジーは、人と人の間に壁を作りがちだ。そうではなくて、テクノロジーを使って人と人とのコミュニケーションをより良くできないかと考えた」
手探りだったが、昨年6月のイスラエルでの公開で手応えを感じた。
「初対面なのに、体験を終えるとハグをする人たちがいた。それを見て、これはいけるなと思った。体験をすることで、2人の間で親密さを感じるような何かが起きる。2人でHMDをかぶって一緒に不思議な体験をすることで不安になることによる効果なのかもしれませんが、仲良くなるのがおもしろいと思った」(藤井さん)
体験型パフォーマンス「Neighbor」は4日と5日にICCにて無料で体験できる。対象は18歳以上で、定員は1日につき男性27人、女性27人。当日午前11時より先着順で整理券を配布する。(本誌・長倉克枝)
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