90年代後半から米国を拠点にしていた工藤だが、2005年ごろからは静岡県内に居を構え、農業を学び始めた。
「プライベートでは1995年にハワイ在住の一般男性と結婚し、3年で離婚。その後、2010年に年上の元刑事・武道家男性と再婚しています。13年に映画の試写会で『人生を変えた出会い』について聞かれると『今どき珍しい日本男児と結婚したこと。毎日、人生勉強をさせてもらっています』と話していたことも。現在は夫と農業やカフェ経営をしながら、マイペースで女優の仕事を続けているようです」(同)
工藤について、芸能評論家の三杉武氏はこう語る。
「デビュー当時は“毒舌中学生”として話題となり、その後はアイドル歌手として活動した工藤さん。大型新人として巨額のプロモーション費が投じられるなど順風満帆な芸能生活にも思えますが、一方で隠していたはずの偉大な実父(有名演歌歌手の井沢八郎氏)の存在が明るみに出たり、アイドルとしての人気に陰りが見え始めると、周囲の態度があからさまに変わったりするなどの苦労もあったようです。それでも腐ることなく演技力や語学力を磨き、女優として活躍の場を広げると、幼いころからの夢だったハリウッドデビューを果たしました。演技力はもちろん、海外デビュー当初から作中で披露していた流暢な英語はまさに努力のたまものでしょう。当時は、アジア人俳優にとってハリウッドの壁は今以上に高く、複数の作品に継続的に出演するのは至難の業でした。その点で、彼女はもっと評価されてもいいと思います」
演技力は折り紙付きの工藤。充実したプライベートを糧に、年を重ねてなお光り輝く魅力を、もっとドラマや映画で見てみたいと思う人はもっと多いはずだ。
(高梨歩)