「普段は無作為で。作為的なことはお芝居ですればいいと思っています」(高橋)
AERA8月7日売りのAERA表紙は、俳優の高橋一生が登場。蜷川実花による撮影だ。
「『高橋一生』をNGワードにしてほしいです」(高橋)
ネットはするけど、自分の記事は見ないという。見てしまうと、そこで何がしかの意識が働いて芝居に影響してしまうからだ。
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時代が彼を待っていたのか、彼が時代を呼んだのか。高橋一生が旬のオーラを放射して表紙撮影のスタジオに現れたとき、スタッフから「カッコいい~ッ」の声が上がった。
しかし、本人はいたって自然体。今の状況、つまり「今年上半期に最もブレークした俳優」という人気の大波にものまれる気配はない。撮影の合間には、
「僕が花を背負って立つ日が来るなんて思わなかったです」
と言って、周囲を和ませた。
20年以上のキャリア。闇を抱える癖のある役が多かったが、2013年放送のドラマ「Woman」でシングルマザーを見守る医師を演じたあたりから風向きが変わった。15年「民王」の総理の秘書・貝原はまさにハマり役で、今年、雑誌「anan」でヌードになると即完売。「カルテット」の家森、大河ドラマ「おんな城主 直虎」の小野政次と続き、一気に一生ブームが到来した。