オフを日本で過ごす直前に、慌ただしく引っ越しを済ませてきたのですが、約1カ月ぶりに新居に戻った今、「とても落ち着くな」というのが正直な気持ちです。良い旅をして帰ってきた直後の、心からくつろげるような感覚でしょうか。

 僕はもちろん日本が大好きで、食事のおいしさ、利便性などについても本当に良い所だと感じています。東京では、いつでも友人や両親たちに会うことができ、刺激を受ける場所でもあります。それに、マインツでは、「ちょっと買い物に、映画に……」というような気軽な気分転換はなかなか望めません。カフェでお茶をするぐらいですが、ただ、その分、静かに、サッカーに集中できる環境であることに間違いありません。

 僕はこの2年の間に、「海外に旅に出てチャレンジする」という「非日常」的な気持ちから、今、ここが自分にとってのあるべき姿、居るべき場所へと変わっていったように思います。現在は、ドイツで戦う日々が僕にとっての「日常」になっています。「家」はそのベースとなる大切な場所です。

AERA 2017年7月24日号

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