「次にやってみたい仕事は、音楽をフィーチャーした映画ですね」
AERA2017年7月10日号(7月3日発売)の表紙に高畑充希が登場した。『とと姉ちゃん』でブレーク。舞台では歌も何度も披露している。次は、演技と音楽を融合したジャンルに挑戦したいという。
小柄な体に愛くるしい顔立ち。なのにひとたび演技に入ればどんなベテランとも互角に渡り合う存在感を見せ、歌まで本格派。あらゆるジャンルのCMに引っ張りだこなのもうなずける。だが本人は、自分の映像を見るのが苦手だという。
「どう頑張っても冷静に見られないんです。不意打ちでCMとかが流れるとドキッとするし、『なんだこの顔』ってツッコミ入れたくなっちゃう」
飽き性で、集団行動が苦手。「就活していたら苦戦してたかも」と自虐的に自己分析しつつ、「俳優という仕事は向いているかもしれない」と語る。
「短いスパンでいろいろな人やものに刺激をもらえる。たくさんの感情に出会えるから、楽しいです。今日の仕事はうまくいかなかったとかしょっちゅうへこむんですが、忘れるのも早いので、なんとかやっていけています」
オンオフははっきり切り替え、プライベートは「好きなことしかしない」。短編集を読んだり、今は携帯パズルゲームにはまったりしている。
「なんとなく敬遠していたんですが、勧められたら夢中になってしまって。でも、1カ月後は違うものにはまっているかもしれませんね」
後ろを振り返らず進むから、どんどん新しい仕事が降ってくる。7月からのドラマ「過保護のカホコ」では究極の箱入り娘役。自身も一人娘で「過保護」だが、
「15歳で家を出たので、家事はできるようになりました。両親とも私に対して愛があるけど、ほったらかしにもしてくれるので、楽ですね」
会社経営の父には小さいころは厳しく叱られたが、今は「甘々です」という。
「人の人生を背負っている強さ、危ないところからも盛り返す気合を感じます。メンタルの強さは、父から受け継いだのかもしれません」(編集部・福井洋平)
※AERA 2017年7月10日号