西島:セット替えの最中でも居心地良さそうに動かない子もいて「このまま置いとこうか」とか。
吉瀬:かごに入ったままとかでしたね。
西島:猫たちはみんな本名と役名と、預けられた先でつけられる名前とがあって、衣装も専用のブランケットが1匹ずつあるんです。しっかりした俳優として現場にいる感じでした。
二人とも実家で猫と暮らした経験があるが、いまは飼っていないという。
西島:吉瀬さんは、どのにゃんこが一番好き?
吉瀬:いきなりその質問?(笑)
●撮影中に猫が出産
西島:スタッフにはけっこう明快に好みがありましたね。「俺は焦げパン派」「僕はうに派」って。
吉瀬:西島さんは何派なの?
西島:みんな好き。
吉瀬:ずるい! 自分で振っておきながら。
西島:性格がみんな違うじゃない? うにはやんちゃだし、焦げパンやジャックはおとなしい。そうそう、子どもが生まれたんですよ、撮影中に。
吉瀬:にぼしの子ね。
西島:猫の妊娠ってなかなかわからないらしくて、撮影中に「子どもがいるらしい」とわかって撮影をすることができたんです。ドラマにもちゃんと反映されて。すごく幸せな感じでした。
吉瀬:とても可愛かったですね。
西島:本気で連れて帰りたかったですよ。諸事情によりあきらめましたが。
●クールだと思ったが…
撮影前はお互いに、クールなイメージを持っていたという。
西島:いや、ホントに吉瀬さんってこんな方だとは思ってなくて。いい意味でね(笑)。
吉瀬:そうですか?
西島:特に今回の役は下町の世話焼きな女性だから、いままでのイメージとはまたちょっと違って新鮮でした。吉瀬さんって現場でひとりでポツンとしてる人がいると、絶対声をかけに行きますよね。
吉瀬:気になるんですよね。私も西島さんってもっとクールでしゃべらない人かと思っていた。でも意外に話しやすい、気さくな方で。いろんなことに詳しいし、撮影中もいろんな話をしてました。
西島:「お互いデビューが遅いよね」とかね。
吉瀬:そうそう。