オフ期間に入り、日本に戻ってきた武藤嘉紀選手は「男旅」を敢行したという (※写真はイメージ)
オフ期間に入り、日本に戻ってきた武藤嘉紀選手は「男旅」を敢行したという (※写真はイメージ)
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 独ブンデスリーガのマインツに所属する武藤嘉紀選手が「AERA」で連載する「職業、ブンデスリーガー」をお届けします。大学在籍時からFC東京に所属し、日本代表にも選出。現在はマインツで活躍する武藤選手が異国の地での戦い、生活ぶりをお伝えします。

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 来シーズンに向けたオフ期間に入り、日本に戻ってきました。

 今月のワールドカップアジア最終予選・イラク戦に臨む日本代表メンバーには選出されず、僕自身、とても悔しく、残念に思います。

 ブンデスリーガで、誰の目にも明らかな「結果」を残すことができず、力不足を感じていますが、ただ、これで日本のために戦うチャンスが閉ざされたわけではありません。

 ここからもう一度、這い上がり、来シーズンのブンデスリーガでさらに高くジャンプしようと、固く心に決めました。そのための準備期間とするべく、とても前向きな気持ちでオフを迎えています。

 何より、けがを抱えず、心身共にポジティブに、ゆとりをもってシーズンオフを迎えるのは、プロになって初めてのことかもしれません。普段、ドイツではできなかったこと、サッカーを通じて日本の子どもたちと触れ合うようなこともしてみたいと思い、時間を有効に、アクティブに過ごそうと考えています。

 すでに日本でのトレーニング計画も立てていますが、まずは体をしっかりと休め、頭を切り替えることが必要だと感じ、帰国直後に「男旅」を敢行することにしました。

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