関ジャニ∞として活躍する横山裕と安田章大、大倉忠義が、5~6月に相次いで、舞台作品で主役を務める。彼らにとって「舞台」とは。
横山裕(35)が演じるのは、手塚治虫原作の妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」のダークヒーロー門前(もんぜん)市郎。安田章大(32)は熱狂的なファンを持つ土田世紀の漫画『俺節』の海鹿(あしか)耕治(コージ)を、そして大倉忠義(31)は、「蜘蛛女のキス」で若き革命家ヴァレンティンを、それぞれ演じるという。
●来るべくして来た役
横山裕:ほぼ同じ時期に3人が別々の舞台に立つなんて、これまでなかったよな。
安田章大:うん、初めてかも。それぞれが素晴らしい劇場で主演をやらせてもらえる機会が重なるなんて珍しいよね。大倉はストレートプレイ(舞台)も初めてやし。いまどんな気持ち?
大倉忠義:もう「未知」すぎて、正直どんな感情でもないんですよ。もちろん、「蜘蛛女のキス」という名作に出られることも、渡辺いっけいさんとの二人芝居ができることもうれしいけど、それ以上にどう感じればいいのかわからない。稽古が始まれば、改めてすごいことなんだと実感できるんやろうけど。
横山:濃いよなぁ。板(舞台)の上でずっと二人きりというのは。
大倉:僕が演じるのは、政治犯として捕まった若き革命家。ブエノスアイレスにある刑務所の監房を舞台に、未成年への背徳行為で収監されたゲイのモリーナ(渡辺)と徐々に心を通わせていくというお話だから、内容も濃くて。
横山:同性愛や政治犯か。考えさせられる題材やね。
大倉:なかなか演じることができない役柄だから、自分がどうなるのか想像がつかないんだよね。どういう感情になるんだろう? この作品を通して、今まで感じたことのないものを感じたい。いまはそんな「楽しみ」と「不安」が半々かな。
安田:気持ちわかるわ。俺なんて、初顔合わせがいきなり、カラオケ屋だったんだよ(笑)。
横山:え? どういうこと?
安田:脚本・演出の福原充則さんを始め、プロデューサーや音楽担当のスタッフさんたちから「歌を聴きたい」って言われて。渋谷のカラオケ屋で課題の3曲を歌ったの。もう緊張しすぎて死ぬかと思った(笑)。