日進月歩の家電の進歩で、家事は驚くほど楽になって…いないのはなぜだ! 気が付かぬうちに“メタボ化”した家事は時に苦役だ。家事は本来生きること。私たちの手に、家事を取り戻そう。AERA 2017年2月13日号では、「家事からの解放」を大特集。世界的に見ても男性の家事参加率が低い日本。NPO法人「フローレンス」代表理事の駒崎弘樹さんに、家事との適切な交わり方、愛し方を尋ねた。
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うちは共働きですが家事は完全に分担を決め、お互いの担当分野は裁量権をまかせて口出ししないようにしています。私は毎日午前6時に起きて6歳と4歳の子どもを起こし、妻の作った朝ごはんを食べさせて保育園に送ります。仕事は午後6時には切り上げて7時ごろに帰宅し、子どもを風呂に入れ、皿洗いや洗濯ものを干したり取り込んだり、家の片づけも私の仕事。帰宅後はスマホの電源を切って家族と向き合い、朝にメールの返信をするようにしていますね。
家事は今でも得意ではないですが、家庭を「マネジメント」するための必要な仕事と考えてやるようにしています。家事が夫婦どちらか一方の負担に偏ると不公平感が醸成され、家族というチームのパフォーマンスが下がる。家事を仕事と考えれば、自然と分担しようということになると思います。