もともと向精神薬などとして発売され、脳の神経伝達に働きかける薬も最近は登場している。男性の早漏の治療薬「プリリジー」、女性の性欲障害を改善する「フリバンセリン」などだ。だが、これらも国内未承認。ネット通販では偽造薬などの懸念があるので気をつけたほうがいいだろう。
一方で女性の性機能障害の治療はまだまだ課題があると、日本性科学会理事長で産婦人科医の大川玲子医師は言う。
「女性の性機能不全である挿入障害(膣けいれん)には、心理的な治療が必要です」
日本性科学会では、行動療法を中心としたセックスセラピーに取り組んでいる。(編集部・長倉克枝)
※AERA 2016年10月24日号