「自分のミスを責められ、死んで償えと言われ、すごく怖くて」
記者会見で男性はそう心境を語った。うつと診断され、大学を休んでいるという。レ社はホームページで、男性の雇用主ではないとしつつも、「再発防止に向けて全力をあげて取り組んでまいる所存」と表明した。
学業に支障が出るほど長時間労働を課せられるブラックバイト。憲法18条が定めた「奴隷的拘束及び苦役の禁止」に抵触するほど、実態は深刻化している。ユニオンには、月50件近い相談があるという。
ブラックバイトに歯止めをかけるにはどうすればいいか。首都圏高校生ユニオンを支援する首都圏青年ユニオンの委員長、神部紅(33)はこう話す。
「まず最低限の法律を守るのは、経営者としての義務。そのうえで学生は、一人でも相談できるユニオンがあることを知っておいてほしい」
(文中敬称略)
※AERA 2015年9月28日号より抜粋