次々と新作が誕生するスマホアプリ。しっかり活用すれば、生活はより快適になるのでは…というわけで、アエラ記者が1日パソコンを禁じ、スマホアプリを「秘書」にして過ごしてみた。
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デスクに座ったら、我が社の秘書課のお局(つぼね)「Google ナウ」と打ち合わせを開始。「Google検索」アプリに付いているサービスで、頼まなくてもあれこれ教えてくれる優秀な秘書。例えば今日のスケジュール。「Googleカレンダー」に書き込んだアポが間近になると、その場所までの最短ルートなどを表示。Gmailの内容からアマゾンの荷物が今どこにあるのかを教えてくれたり、今いる場所から自宅までの終電が間近だと教えてくれたり。優秀なだけあって多少口うるさいけど、情報が向こうからやってくるのは便利。
お局によると、今日は午後にアポが1件。それまでに短い原稿を1本終わらせるようにとある。今日はパソコン禁止のシバリがあったっけ。「ドラゴンディクテーション」は、音声で吹き込んだ内容を即テキスト化してくれる音声認識アプリ。こやつに口述筆記してもらう。
とりあえず録音ボタンを押してみたが、原稿っていうのは口からそうスラスラ出てくるものでもなく、あーだのうーだのに終始。これじゃあ野々村竜太郎兵庫県議じゃん。メモを見ながら読み上げてテキスト化してみると、聞き間違いもあるけど、あとでテキストを修正すれば、原稿に使えるレベルだ。iPhoneユーザー(4S以降)なら「メモ」を開いてマイクボタンをタップ、「Siri(シリ)」でも、同じようにテキスト化ができる。
そうこうしているうちに、ランチタイム。あれこれ注文を聞いてくれる献立提案アプリ「オーガニック」で、30分以内で作れて冷蔵庫の食材が使えて、嫌いなピーマンが入ってなくて、低カロリーのメニューを教えてもらう。
ランチをかっ込むと、いつもの眠気が襲ってきた。20分後に起こしてくれたまえ。そう指示したのは「Wake NShake Alarm Clock(ウェークンシェークアラームクロック)」という目覚ましアプリ。うたた寝モード付きで、今度はスマホを振りまくらないと音が止まらない。シェークのレベルは真ん中へんの「水シャワー」をチョイス。20分後、あらかじめ選んでおいたサンバのリズムとともにiPhoneのライトがピカピカ光り、寝てる場合じゃないお祭り状態に。30秒ほど全力で振って、ようやくサンバ隊が去っていった。ふー。
すっかり目が覚めた頃合いを見計らって、今度は「Googleカレンダー」からアポの時間が迫っているとのお知らせが。近くの雨雲を見られる「雨アラーム」や今日の服を提案してくれる「おしゃれ天気」、手持ちの服を登録すると画面を見ながらコーデができる「myクローゼット」などで外出準備。最後に、近くの駅で電車が出発するまでの時間をカウントダウンしてくれる「あと何分?」をセットして慌ただしく出発する。
※AERA 2014年7月21日号より抜粋