アカタマ・エクスピリエンス/ジャン=リュック・ポンティ
アカタマ・エクスピリエンス/ジャン=リュック・ポンティ
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名ヴァイオリニストが綴るサウンド・トリップ
The Acatama Experience / Jean Luc Ponty

 近年ではメジャー・レーベルを舞台に活躍するレジーナ・カーターや、ジャズ・オールスターズの新作をリリースしたナイジェル・ケネディの名前を目にするものの、ジャズ界におけるヴァイオリニストの人材は、他の楽器に比べると決して層が厚いとは言えない。

 そんな状況にあって1960年代から活動を続けるフランス人のジャン=リュック・ポンティ(1942年生まれ)は、このジャンルの第一線を走っているトップ・ミュージシャンである。 ポンティというと一般に70年代に名声を高めたフュージョン・プレイヤーのイメージが強いと思う。しかし90年代に入ってアフリカ人を含む欧米混成バンドを結成し、新たな音楽性を獲得。この新作はチリ北部のアタカマ砂漠(パッケージ表記は“Acatama”)を訪れた体験を創作のモチーフとして生まれたものだ。自然をテーマにしているだけに、雄大で大らかなサウンドが全体を貫いており、テクニカルな部分を超えてヒューマンな温かさと躍動感のあるヴァイオリン演奏が魅力となっている。ゲストのアラン・ホールズワースとフィリップ・カテリーンも、聴けばすぐにわかるプレイでアルバムに貢献。「あの頃のポンティ」でイメージが止まっているジャズ・ファンなら、目から鱗が落ちること間違いなしの新鮮な音楽体験が保証できる。

【収録曲一覧】
1.Intro
2.Parisian Thoroughfare
3.Premonition
4.Point Of No Return
5.Back In The 60’s
6.Without Regrets
7.Celtic Steps
8.Desert Crossing
9.Last Memories Of Her
10.The Acatama Experience
11.On My Way To Bombay
12.Still In Love
13.Euphoria
14.To And Fro

ジャン=リュック・ポンティ(vln,key): Jean-Luc Ponty (allmusic.comへリンクします)
→ヴァイオリン奏者/1942年9月29日

William Lecomte(p,key)
Guy Nsangue Akwa(el-b)
Thierry Arpino(ds)
Taffa Cisse(per)
Allan Holdsworth,Philip Catherine(g)

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