岩井コスモ証券の川崎朝映シニアアナリストは、
「ユーザーの移り気が早い。飽きだすと、有料アイテムなどに使う金額も増えなくなる。ガンホーの成長余地が狭まっているのもそのためです」
さらに、スマホ向けゲームの分野で競う各社の先行きに影を落としているのが、開発費の高騰だ。従来型の携帯電話、いわゆる「ガラケー」向けゲームに比べ、スマホ向けゲームでは表現の幅や機能が格段に向上している。そのためゲームの開発費が、かつては数千万円単位だったものが、いまや数億円単位が当たり前になってきている。巨額の開発費を回収するため、広告宣伝費も膨らむ。
「ゲームを開発するコストばかりがかさみ、ヒット作が出ないから、収益が上がらない。そんな悪循環に入るリスクが高まっています」(川崎氏)
※AERA 2013年12月16日号より抜粋
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