ライヴ・イン・ハンブルク/e.s.t.
ライヴ・イン・ハンブルク/e.s.t.
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世界レヴェルで最も成功したスウェーデン産トリオのライヴ
Live In Hamburg / e.s.t.

 日本では90年代末に輸入盤市場で注目され始めたe.s.t.は、今や世界レヴェルで最も成功したスウェーデン産トリオの評価を獲得している。アコースティック・サウンドを基調としながらエフェクターも導入した音作りと、従来型のスタイル(テーマ~ソロ・リレー~テーマ)から脱却したトリオ・コンセプトは、世紀が新しくなった時代の空気を象徴するものとして、北欧からヨーロッパ全土、さらに日米へと支持を広げてきた。

 これは彼らの12年ぶりとなるライヴ・アルバムで、初めての2枚組だ。2006年リリース作『チューズデイ・ワンダーランド』の収録曲を中心としたツアーから、ドイツでのステージを完全収録。約2時間の演奏を一気に聴いてわかった。曲順はそのままに、ノー・カットでアルバム化するからこそ意味があるのだと。1曲あたりの演奏時間が長く、しかも区切りなしで28分間、2曲連続のトラックもあり、このプログラムを丸ごとパッケージするのが、現在のe.s.t.を伝える最上の手段だと結論づけられる。3人が一体感を増しながら緊張感を高めて、ドラマティックなクライマックスを迎え、さりげなくピリオドを打つ《ザ・ルーブ・シング》のニクイ演出。キース・ジャレット・アメリカン・カルテットを想起させるメロディーを要所で繰り出し、電気的処理をしたウッド・ベースを経てエンディングへ向かう《デフィニション・オブ・ア・ドッグ》は、フィニッシュの瞬間、ぞくぞくするほどの興奮を呼び起こす。斬新さと独創的な創造性をこれだけのクオリティを保ちながらライヴで実現させたことが素晴らしい。今年1月の来日公演の感動が甦る強力作だ。

【収録曲一覧】
Disc 1:
1. Tuesday Wonderland
2. The Rube Thing
3. Where We Used To Live
4. 800 Streets By Feet
5. Definition Of A Dog

Disc 2:
1. The Goldhearted Miner
2. Dolores In A Shoestand
3. Sipping On The Solid Ground
4. Goldwrap
5. Behind The Yashmak

エスビョルン・スヴェンソン:Esbjorn Svensson(p) (allmusic.comへリンクします)
ダン・ベルグルンド:Dan Berglund(b)
マグヌス・オストロム:Magnus Ostrom(ds)

2006年11月録音

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