籠池泰典被告の保釈金の一部を用立てた三崎優太氏(中央)と、諄子被告(左) (撮影/今西憲之)
籠池泰典被告の保釈金の一部を用立てた三崎優太氏(中央)と、諄子被告(左) (撮影/今西憲之)
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 学校法人「森友学園」の補助金詐取事件で懲役5年の実刑判決を受けて大阪拘置所に収容されていた前理事長・籠池泰典被告に対し、大阪地裁は2月20日、保釈を認める決定を下した。

 大阪府豊中市で建設中だった小学校の工事をめぐる国の補助金など1億7千万円余りをだまし取った罪に問われた泰典被告は懲役5年、共犯の妻、諄子被告は懲役3年、執行猶予5年の判決が言い渡された。

 実刑だった泰典被告は判決後、大阪拘置所に収容された。大阪地裁は保釈保証金1200万円で保釈を認めたという。

 その立役者は意外な人物だった。妻の諄子被告が判決後、記者団に紹介したのは、青汁王子こと三崎優太氏だ。

 三崎氏は健康食品・美容製品会社を起業。青汁販売事業で成功し、財を築いた。自身の財産をアピールする派手な生活ぶりをSNSで拡散させ、「青汁王子」と呼ばれ、メディアでも大きくとりあげられた。

 だが、2019年2月、約1億8千万円の法人税を脱税した、法人税法違反容疑で逮捕され、有罪判決を受けた。諄子被告が経緯をこう明かす。

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