(8)どんな症状が出たら病院にかかればいいの?
普通の風邪なのか新型コロナなのか、症状だけでは医者でもわからない。患者が受診するタイミングについて、久住氏が助言する。
「普通の風邪は2、3日でピークを超えますが、新型コロナは1週間くらい経っても症状がよくならないことがわかっています。肺炎になるかどうかが目安で、4、5日経っても症状が改善しない時は受診する」
(9)検査方法は?
国立感染症研究所と地方衛生研究所で、PCR法(ポリメラーゼ連鎖反応法)を使って新型コロナの遺伝子の有無を確認する。
「検体が検査所に届けば5~6時間で結果が出ます。ただし、操作と結果の読み方には細心の注意が必要で、インフルエンザの迅速キットのように簡単に結果が出るものではありません」(岡部氏)
(10)簡易な検査キットは使えないの?
一般の病院には検査機器がないので、判定できない。症状は風邪と見分けがつかないため、感染者の診断ができない。クリニックなどに普及すれば確かに利便性は高いが、問題点がある。
「確度が低く、一定数の患者を必ず見落とす」(上氏)
(本誌・亀井洋志、小島清利、山内リカ)
※週刊朝日 2020年2月28日号より抜粋