「結婚の先に、眞子さまの幸せが見えるのならば祝福したいが。果たして──」
そして何より、宮内庁や皇室の周囲にいる人が頭を抱えるのは、これが、眞子さまひとりの結婚問題にとどまらないからだ。
時事通信社が先月、
「政府は、安定的な皇位継承の確保策について、非公式に検討に入った」
とのニュースを流した。政府は、すでに水面下で有識者からの意見聴取に着手し、(1)小泉内閣の有識者会議が提言した女性・女系天皇の扱い(2)女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」の創設(3)旧皇族の皇籍復帰──について見解を確認しており、4月の「立皇嗣の礼」以降、有識者会議の設置を含めて、検討を本格化させるという内容だ。
冒頭で、「眞子さまに早く結婚してほしい」と話した、先の関係者のため息の理由はここにある。
「野田内閣のときに始まった『女性宮家』議論ですが、いまのままでは、眞子さまのご結婚問題が、『女性宮家』議論の高いハードルになってしまうことは間違いない」
野田内閣の時も、当主となる女性皇族の配偶者とその子どもも、「準皇族」に似た扱いになるかについて議論された。
眞子さまが結婚して皇籍を離脱するのか、結論を出さないまま「女性宮家」の議論が始まれば、小室さんが皇族に準じた扱いとなることを前提として、考えなければならない。
「その場合、小室さんの存在が、『女性宮家』反対派にとっては、格好の攻撃材料となってしまう」(山下氏)
小室家の金銭トラブルについては、秋篠宮さまが望んだような、「多くの人が納得し、祝福する」状態とは言えそうにない。
先の関係者がこう話す。
「眞子さまが、どうしてもその方との結婚を望むのであれば、女性宮家の議論が本格化する前に、眞子さまには皇籍離脱を選択していただくのがよいのではないか」
確かに、皇室典範第11条には、「年齢十五年以上の内親王、王及び女王は、その意思に基き、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる」とあり、眞子さまには、結婚前に皇籍を離れるという選択肢もある。
そして皇室経済法により、皇室を離れる皇族は、「品位を保つため」に国から一時金が支給される。眞子さまの場合、金額は1億円超とみられている。
先の関係者が続ける。