放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は動画の世界に進出した堀江貴文さんについて。YouTubeでヒットしたワケを2つ挙げる。
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何かをヒットさせるのに大切なこと。「客観性」と「続けること」。
ホリエモンこと堀江貴文さん。堀江さんは僕と同じ47歳。今年、めでたくロケットが打ち上がったが、僕が個人的に今年の堀江さんのやったことですごいなと思っているのが、ユーチューバーとしてのブレークだ。ニュース解説動画がかなりの人気で、これを書いてる12月3日時点で80万登録目前。ヤフーによるZOZO買収の動画は300万再生目前。今年投稿したニュース解説動画は100万再生を超えてるのもかなり多い。
が、注目すべきは本日の時点で投稿動画が2355本もあるのだ。2千本以上投稿してるってすごい数。堀江さん、YouTubeを始めてから数年は、ブレークしてない期間が続いていたのだ。普通だったら頑張って1年くらいでやめる。だけど、堀江さんはやめない。やり続けた。
先日、堀江さんに直接話を聞く機会があった。元々数年前にヒカキンと話したことがきっかけでYouTubeを始めることにしたのだが、始めてみたものの、なかなかブレークしないまま数年。そんな中、昨年、僕が企画者の一人である、堀江さんが東大受験をする「ドラゴン堀江」というAbemaTVの番組の撮影中に、教育系ユーチューバーでもある数学・物理講師の「たくみ先生」に聞いたらしいのです。「僕が何をしてたらYouTube見たいですか?」と。そこで言われたのが、ニュース解説。
そこから、早速、経済ニュースを中心に配信する「NewsPicks(ニューズピックス)」と一緒にニュース解説番組を作り、堀江さん曰(いわ)く、それがスマッシュヒット。そして前澤(友作)さんのZOZO騒動があったときに、自分のスマホ?でさくっと解説動画を撮影してアップしたら、ブレーク。これで完全に方向性をつかみ今に至る。大人が見るのに楽しいYouTubeチャンネルとなったのです。