事件現場近くの防犯ビデオに映っていた青葉容疑者(提供)
事件現場近くの防犯ビデオに映っていた青葉容疑者(提供)
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 11月14日午前9時頃だった。

 マスコミがカメラを構える前で、1台の寝台車が病院から出てきた。いっせいにシャッター音が響く。今年7月、36人が死亡、33人の負傷した京都アニメーション放火殺人事件。現場で大火傷をおい、大阪の病院で治療中だった犯人の青葉真司容疑者が京都市内の病院に転院したのだ。

 事件から約4ヶ月、11月8日にはじめて、京都府警の事情聴取を受けた、青葉容疑者。

 8日の事情聴取で青葉容疑者は、放火や殺人の容疑について認める内容を供述。約1時間の聴取に

「最初に京アニ第1スタジオを犯行に選んだのは、多勢の人が働いているようで、火を放てば犠牲者もたくさん出ると考えた」

「包丁を用意してしたのは、放火の邪魔をしたり、抵抗された時に、刺すつもりで買った」

「ガソリンをまいて、火をつけることで数多くの人が犠牲となると思った。恨みを晴らそうと思った」

 計画的な犯行であることを述べたという。

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