宇野は来季以降、日本人初の「3回転アクセル&4回転トーループ」、世界でまだ誰も成功していない「4回転アクセル」への挑戦も課題となる。厳しい指導で「鉄の女」と言われるエテリ・コーチは、シニアの女子で初めて4回転ジャンプを成功させ、カザフスタン女子として初の世界選手権のメダル(銀)を獲得したトゥルシンバエワも指導する。宇野はサマーキャンプで大きな刺激を受けることになりそうだ。
ファンの間ではコーチ変更が驚きをもって受け止められている一方、新たな指導者の下でどんな演技が見られるか期待も高まっている。来季に向けた新たなスタートの場所としてロシアを選んだ宇野は、
「まずは直ぐに始まる海外合宿に打ち込み、一歩一歩進んで行きたいと思います」
と公式サイトで決意を述べた。(本誌・大崎百紀)
※週刊朝日 2019年6月28日号