山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。フジテレビ系「Live News it!」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める
山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。フジテレビ系「Live News it!」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める
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「ミツヨシ タトゥーコンシーラー」は、クマやシミの他、タトゥーもカバーできるコンシーラー。サラッとしたクリームタイプで肌への定着力が強く、撥水性もあり崩れにくい。日本人の肌の色に合わせやすい4色のパレットになっている。3780円(税込み)。東京都新宿区歌舞伎町1丁目 サブナード1号(地下ショッピングモール)などの直営店の他、全国老舗化粧品店で販売。
「ミツヨシ タトゥーコンシーラー」は、クマやシミの他、タトゥーもカバーできるコンシーラー。サラッとしたクリームタイプで肌への定着力が強く、撥水性もあり崩れにくい。日本人の肌の色に合わせやすい4色のパレットになっている。3780円(税込み)。東京都新宿区歌舞伎町1丁目 サブナード1号(地下ショッピングモール)などの直営店の他、全国老舗化粧品店で販売。

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、三善の「ミツヨシ タトゥーコンシーラー」。

【写真】メイクさんもオススメの「ミツヨシ タトゥーコンシーラー」がこちら

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 日本全国どのテレビ局のメイク室にも必ず置いてあるのが「アルブル」の「ハイビジョン対応ファンデーション」。女優のリクエストから生まれたと言われ、「女社長が自ら、お釜で練っている」という“伝説”も有名だ。同じく、必ず置いてあるモノといえば、舞台用化粧品『三善』の商品。

 ミツヨシと読む。アルファベット表記だったり、カタカナだったりし、メイクさんならずとも社名は超有名。もっともポピュラーなのは、刷毛(はけ)や筆、眉墨やアイラインなどのメイクアップペンシルだろうか。ホームページの「商品カテゴリー」を見ると、まず品数の多さに驚かされる。続いて、素人にはなかなかピンとこない項目がある。

 たとえば、刷毛・筆(お化粧用)(21)、メークアップブラシ(69)の違い。画像を見てやっとわかったのだが、刷毛とは、ペンキを塗る刷毛のミニ版ともいえるモノ。歌舞伎役者が白塗りにする際、使用するような“板刷毛”などのことだ。

 そして、メークアップブラシは、チークやシャドーを塗るときに使う、いわゆるブラシ。( )内に記された数字は種類数を表しているので、『三善』がいかに、あらゆるメイクシーンに対応しているかがわかろう。

 そして先日、フジテレビのメイク室でオススメされたのが、「タトゥーコンシーラー」だ。メイクさん曰く、「男性にも人気」。パレットに4種のコンシーラーがセットされていて、「メンズ1」「メンズ3」「ナチュラルライト」「ナチュラルオークル」と記されている。「メンズ」から「1」と「3」がピックアップされたのにも、プロならではの理由があるのだろう。

 商品名に「タトゥー」と入っているので少々ドキッとしたが、最近は若手アーティストが俳優もやる時代。彼らがオシャレで腕などに入れているタトゥーを、このコンシーラーでカバーする場面も少なくないそうだ。

「でも、それだけではありません」とメイクさん。年齢を重ねると男性のほうが深刻な大きくて黒いシミを完璧にカバーできるという。

 優れているのは、そのカバー力だけではない。サラッとしたテクスチャーであるうえ、撥水性に優れているため、崩れにくい。他のファンデーションやポイントカラー同様、舞台化粧に特化した『三善』ならではの優れたポイントがギュッと詰まっている。

 吹き出物やクマなど、朝、鏡を前に愕然としてしまう急なトラブルも一瞬でカバー。「さすがは『三善』」と言わせる一品なのである。

週刊朝日  2019年5月31日号