芸能界には『バカラ』をコレクションしている人も多く、“お宅訪問”ではマストで紹介されるモノでもあり、セレブの象徴でもある。そんな中、「ボリュート」は安価ではないか。買い始めた頃は8千円台で、いまも1万円ほど。本当は灰皿なのだと思う。と言っても、さすがは『バカラ』。どこから見ても美しいフォルムで重厚感もある。
だが「灰皿」として贈っていない。私が必ずカードに添えるのは、いちばん最初に『バカラ』ショップで同製品について説明してくれた店員さんの言葉なのだ。「お酒を召し上がる方には、ナッツやチョコなどを盛る小皿として。女性は、帰宅されて外した指輪やピアスを。男性ならポケットに入っている小銭を一時、置いておくのにも便利です」
これを口頭で説明した際、「つまりホテルの部屋にある灰皿みたいな使い道ね」と言った某紳士に倣って、そう言ってきた時代も長いが、禁煙フロアが増え続ける今、その説明は中高年にしか使えなくなった。でも、『バカラ』のブランド力と、ただ飾っておくだけでもいい「ボリュート」の素敵さはずっと変わらない。小さな宝石箱サイズのレッドボックス入り。それこそ引き出物としても、春先のお祝いシーズンの内祝い品としてもオススメできる。覚えておいて損はありません。
※週刊朝日 2019年3月8日号
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