主演を務める映画「半世界」が公開中の稲垣吾郎さん。昨年はさまざまな役にも挑戦し、役者として幅を広げる稲垣さんが作家・林真理子さんとの対談に登場しました。
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林:次の舞台は何か決まってるんですか。
稲垣:4月にまた新しい舞台をやります。今度はシアターコクーンで。
林:どんな作品ですか?
稲垣:翻訳もので、「LIFE LIFE LIFE~人生の3つのヴァージョン~」という舞台です。ケラリーノ・サンドロヴィッチさん演出で、大竹しのぶさんと段田安則さんと、ともさかりえちゃんと僕の4人芝居です。段田さんって主張があまり強くないのに、どんな作品にもサラッと溶け込んでる感じがして、僕が目指しているところでもあるんです。
林:おもしろそうです。ドラマはどうなんですか?
稲垣:地上波ではないんですけど、このあいだアマゾン・プライム・ビデオで勝地涼君と要潤さんと3人でシェアハウスの話をやりました。バラエティーとドラマが混在したような構成で、途中からフリートークになるという。おもしろかったですよ。
林:ファンの人から「もっと地上波のテレビに出てほしい」って言われないですか。
稲垣:もちろん皆さん待ち望んでくださってると思うんですけど、「テレビに出てない感」は、僕の中では実はあんまりないんです。メディアってテレビだけじゃないし、ユーチューブとか映画とか舞台とかで皆さんに見ていただいていると思うから、「テレビからまったく消えちゃった人間」とは思ってないんです。
林:それはもちろんですけど。コマーシャルにも出てるし。
稲垣:地上波での活動も広げていきたいと思うし、ネットでしかできないこともあるし、両方大切だなと思いますね。僕はテレビが育ててくれたタレントだと思うし、そういう意味でテレビには感謝しています。だから恩返しというか、もちろんテレビはこれからもやりたいと思ってます。
林:オファーがあればいくらでも?
稲垣:もちろん、もちろん。「ゴロウ・デラックス」もやらせていただいてますけど、草なぎ剛君との連続ドラマもやりたいですね。ずっとやってきてるんで。