林:そうですよね。やっぱりテレビ局の“忖度”とかあるんですか。

稲垣:どうなんですかね。林さんのほうが詳しそうじゃないですか(笑)。

林:いや、詳しくないです。

稲垣:そのへん、うちはそういう細かいことをタレントに言わないんですよ。僕としても、そういう大人の細かい事情とかはあえて知らないでいたい、という感じですね。僕らはあくまで表現する仕事だから、そのあたりのことはあんまり知りたくないなと思うんです。

林:メロメロのラブストーリーもやってほしいですよ。淡々とした役もいいけど、今度の異常性欲者の役もたぶんうまいだろうなと思う。

稲垣:そう言っていただけるのがいちばんうれしいですね。幅広く演じられる俳優でいたいです。それが俳優だと思うから。

林:吾郎さんってすごく勉強家だし、いろんな世界の人と知り合おうとされていますよね。

稲垣:興味はあります。この業界って、外部と遮断されてるというと大げさだけど、ちょっと特殊な世界なので、そこに危機感を感じた部分もあって。だからいろんな人との出会いを大切にして、いろんなところに足を運んできたというか。

林:独立してからは、もっとそういうことがしやすくなりました?

稲垣:そうですね。SNSもそうですけど、今までにない媒体とか人との出会いが増えたから、新人のような気持ちで楽しくやってますね。ほかの二人もほんとに今、楽しいと思うし、その辺の楽しさが伝わって、皆さんも応援してくださってると思うんです。僕らが快感を覚えながら楽しんでやってることが見ている人に伝わって喜んでくれるというのが、芸能人としていちばん正しい形じゃないですか。

(構成/本誌・松岡かすみ)

週刊朝日  2019年3月1日号より抜粋

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