漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「超逆境クイズバトル!! 99人の壁」(フジテレビ系 1月19日 19:00~)をウォッチした。
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久々、「おっ」と思うクイズ番組なのだ。クイズ番組のキモは問題と解答より、それをどうやって見せるか。その飾り付けが勝負だ。
面白いクイズ番組は、セットも愉快。「99人の壁」のセットは、まるで両国国技館のよう。東西南北にそびえるひな段には、それぞれ25人ずつの参加者。素人もいれば芸能人もいる。
その中から選ばれた挑戦者1人が、自分の得意ジャンルの早押しクイズで、残り99人と対戦する。5問連続で正解すれば、賞金100万円獲得だ。
これ、早押しってとこがミソね。いくら自分の得意ジャンルでも、早押しバトルに勝てなきゃダメ。
ジャンル「相撲史」で挑んだデーモン閣下も、あっという間に散った。悪魔もかなわない人間の早押し。
ちなみに閣下の時だけ、画面上のテロップが「1匹vs.99人」になっていた。悪魔を数える単位って「匹」なんですね。
むしろこのクイズの見どころは勝敗よりも、参加者。全員が中央に出てくるわけじゃないが、表記された得意ジャンルがとてつもなくカオスなのだ。
「宝塚」「コロコロコミック」「大学駅伝」あたりは、あるあると思うけど、「アフリカ沿岸国シルエット」「人骨」「表記校正」「ワンピースキャラの笑い方」「腎臓・泌尿器科」なんて、果てしなくフリーダム。