平成時代を生き抜いたチョコフレーク(日清シスコ社提供)、カール(明治提供)
平成時代を生き抜いたチョコフレーク(日清シスコ社提供)、カール(明治提供)
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平成で消えた名品50 【おもちゃ】 (週刊朝日 2019年1月25日号より)
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平成で消えた名品50 【電子機器・メディア】 (週刊朝日 2019年1月25日号より)
平成で消えた名品50 【電子機器・メディア】 (週刊朝日 2019年1月25日号より)
平成で消えた名品50 【お菓子・ドリンク・その他】 (週刊朝日 2019年1月25日号より)
平成で消えた名品50 【お菓子・ドリンク・その他】 (週刊朝日 2019年1月25日号より)

 昭和や平成時代を賑わせた数々の名品たちが、この30年間に役割を終え、生産を終了し始めている。ノスタルジーを感じながら、本誌がセレクトした名品を振り返ってみたい。

【懐かしいものも!平成で消えた名品50はこちら】

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 昭和や平成で大流行した名品たちが、時代の変化にのみ込まれ消えていく。中には、リメイクや復刻版で再び人気を取り戻すこともあるが、過去の栄光には及ばない。昭和から愛され続けてきたお菓子「カール」(明治)、江崎グリコが販売したガム「キスミント」、エスビー食品が販売した「5/8チップ」なども消えていった。

「森永チョコフレーク」も平成で生産終了する商品の一つだ。森永チョコフレークを生産していた森永製菓担当者は生産終了の理由について、こう話す。

「設備の老朽化によって商品を製造している工場閉鎖が決まったと同時に、チョコフレークの売り上げと、設備投資などのコストを検討した結果、継続にメリットがないと決断した。昔からあるお菓子は様々なメーカーがつくるので、差別化が大変難しかった。閉鎖が決まった工場でつくっていたポテロングは違う工場で生産を継続します」

 だが、一方で同じチョコフレークを販売し、「健康志向」を中心に、「品質や利便性の改良」によって、数年で2桁成長を達成し、生き残っている会社もある。

「チョコレートの配合を見直し、嗜好性を重視するチョコユーザーに対しおいしさに磨きをかけたり、チャック付きのスタンドパックへリニューアルしたり改良を続けた。一度開封したら食べきらないといけないという義務感を払拭することに成功した。砂糖の使用を気にされるお客様向けに砂糖を半分に減らしたものもある。ファミリーや大人数向けに、小分けタイプでコミュニケーションツールとしても遊べるものなども開発。家庭環境の変化、単身者の増加による個食、健康志向の高まりなどを意識しています」(日清シスコ広報担当者)

 車業界にも変化がみられる。バブル時代に「シーマ現象」という言葉を生み出した日産の「初代シーマ」、30万台以上を売り上げ、ドライブデートで憧れの車となったトヨタのソアラなども消えた。ソアラはレクサスSCとなり、シーマは2010年に生産終了。だが、再び販売を開始したという。

「消費者の趣味・嗜好が多様化していることで、車を持つことがステータスとなっていた昔とは状況が異なっているのは確かです。近年、カーシェアやレンタカーなどが充実しており、車の購入まではいかないものの、車に触れる機会は多い。若者の車離れとは言われていますが、地方では車が必要です。シーマは企業の社長の送迎など、社用車としても需要があります」(日産広報)

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