人気俳優・小栗旬(36)が俳優のための労働組合を作ろうと水面下で動いているという。
「小栗さんは鈴木亮平、瑛太、藤原竜也、山田孝之、勝地涼といった俳優たちに声をかけて、準備しようと動いているそうです」(芸能関係者)
いずれも小栗と近い年齢で、私生活で仲が良いとされる俳優たちだ。
小栗は以前から俳優による労働組合の必要性を公言していた。例えば、雑誌「クイック・ジャパン」2014年8月号では、鈴木亮平との対談記事の中で、司会者から労働組合について尋ねられ、こう語っている。
《ぼちぼち本格的にやるべきだなと思ってます》
ただ、一方で既存の芸能界のシステムに変えることの難しさも小栗は同雑誌内で語っている。
《やっぱり組織ってとてつもなくでかいから、『自分は誰かに殺されるかもしれない』くらいの覚悟で戦わないと、日本の芸能界を変えるのは相当難しいっすね》
昨年もツイッター上で労組に関するつぶやきをして反響を呼んだ(既にツイートを削除)。小栗は問題意識として持ち続けているのは間違いないが、現在に至るまで労組の結成とまではなっていなかった。
ここ数年、芸能界でたびたび話題になったのが、所属事務所との契約問題。例えば、歌手で女優ののん(能年玲奈)は、NHK朝ドラ「あまちゃん」の主人公役を演じて大ブレイクしたが、その後、事務所との契約問題で対立し、仕事を干される状態に陥った。モデルのローラも、所属事務所との契約内容が“奴隷契約”だと対立、その後、ローラは海外へ行き、ピーク時に比べて活動は縮小し、、事務所と現在は和解したという報道もある。
最近で大きく問題になったのは、愛媛の農業アイドルグループ「愛の葉Girls」の大本萌景さんが自殺した事件。大本さんはグループの脱退を所属事務所に申し入れたが、トラブルとなったとされる。
他にも、ドラマ、映画、舞台など制作の際のトラブル、俳優または所属事務所への金の未払い問題、怪我・病気をした際の補償なども、なかなか表には出てこないが、芸能界では日常茶飯事で起こっている問題だ。