どんなインターンシップに参加するのが理想的か、就活生には吟味が必要だ ※写真はイメージです(GettyImages)
どんなインターンシップに参加するのが理想的か、就活生には吟味が必要だ ※写真はイメージです(GettyImages)
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 2024年卒の冬のインターンシップが開催されている。人気企業の採用から育成までを支援するダイヤモンド・ヒューマンリソースの採用コンサルタント・福重敦士氏が、この冬のインターンシップの傾向と対策、インターンシップはそもそもどのように受けるべきなのか、そしてルールが変わる2025年卒の夏インターンはどうなるのかについて解説する。

学生のアウトプットに対して
フィードバックできる企業か

 まず、インターンシップを受ける際に最も大切なことは何か。それはインターンシップが内定を取るための場ではないということです。あなたがすべきことは、「そのインターンシップがアウトプットをできる場かどうか」を確認することです。そして、プログラム内容の豊富さだけでなく、あなたのアウトプットに対して企業がきちんとフィードバックしてくれるかどうかを吟味して参加してください。これがすべてです。

 インターンシップは企業が学生にアプローチする場であり、実質的には企業が学生を選別しているように見えるのは当然ですが、大切なのは、あなたが企業を見極める場でもあるということです。そのために、資料づくり、プレゼン、ワークショップでの発表など、どんな形であれ、何らかのアウトプットをする場があります。そしてそれに対して、企業側からのアドバイスやフィードバックがどのくらいあるかが重要です。

 インターンシップに参加した際に、こちらの資料やプレゼンに対して、「よく頑張りましたね」「若い人が一生懸命考えてくれて刺激的でした」などという、中身に関係のない話を担当社員がしてくれても、それはフィードバックではありません。それは単なる社員の感想でしかありません。

 たとえば、あなたが料理人を目指して修行をしているとします。誰かに手料理をふるまってあげて、「おいしかったです。有難う」とだけ言われ、料理をほとんど残されたとしたら、とても嫌だと思いませんか。「この料理のここがとてもおいしかったです。だけど、お菓子はもう少し甘さ控えめだともっとおいしくなりそうです」などと言ってくれると、「もっと頑張っておいしいものを作ろう」という気になるでしょう。

 仕事の基本は、自分が出したものに対して相手から「もっとこうしてほしい」と何らかの反応があり、その反応を基にやりとりが重なって進んでいくものだからです。インターンシップでのあなたのアウトプットに対して企業がどのように対応するかで、「教え、指導し、返し、育てる文化」があるかどうかがわかります。

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企業はインターンシップで選別される時代に