BBCの報道によれば、ワッツアップで多数のユーザーにメッセージを送りつけるソフトウェアがひそかに出回り、それが利用された可能性があるという。つまり、自然発生的に口コミでフェイクニュースが広まっているのではなく、何者かが意図的に広めている恐れがあるということだ。
ボルソナロ候補を支援する複数の企業が、投票日直前にアダジ候補を攻撃するフェイクニュースをワッツアップ上でばらまくため専門業者と契約を交わしていたとの疑惑も、ブラジル最大手の新聞「フォーリャ・デ・サンパウロ」のスクープによって浮上している。
今回の件で運営するフェイスブックへの批判が高まることは必至。今後どのような対策を同社が打ち出すのか注目したい。
※週刊朝日 2018年11月9日号