私は、貴乃花さんに参議院議員になっていただき、相撲道の心技体を説きながら、日本が本来の伝統精神・道徳・美徳を取り戻すことによって、真の日本再生を成し遂げることに、不惜身命の心で邁進していただけたらと思うのです。

 貴乃花さんには、政治の細かい各論部分で働いてもらう必要はありません。相撲道の心技体の精神をもって、日本社会本来の精神を参議院議員として体現していただければいいと思います。その活動の中で、小学校に土俵を造る運動も、スポーツ団体のあり方などについても、縦横に展開していただけると思います。

 私は、基本的には自民党政権のサポーターという立ち位置ですが、自民党政権が国民の声なき声をきちんとすくい上げているのかという点については、いささか疑問に感じる部分があります。小選挙区制度が定着した状況のもとでは、人口の多い都市部の声が反映されがちになることは避けられないかも知れませんが、地方の声、少数の声もすくい上げる必要があります。

 私は、それには当選回数を重ねた政治家の経験も大事ですが、より多くの国民の期待を集められる、パワーを持った国民目線の政治家が不可欠だと思います。与党の公認候補として国政選挙に出るとなると、マスコミから集中砲火を浴びる可能性もありますが、貴乃花さんがそれに負けるような人物ではないことは、多くの国民がよく知っています。貴乃花さんが参議院議員として国会の赤絨毯を歩かれる姿を想像するだけで、日本の政治が変わるような気がします。恵観>

 元貴乃花親方はこのラブコールになんと答えるのか?(本誌取材班)

※週刊朝日オンライン限定記事