来夏の参院選挙で自民党の目玉候補の筆頭に挙げられている元貴乃花親方。安倍晋三首相も元貴乃花親方の出馬を熱望していると言われる。
そして目下、元貴乃花親方に政界入りを口説いているのは、安倍首相とも親交が深い“永田町の怪僧”の池口恵観・高野山別格本山清浄心院住職だ。
池口氏はかつて貴乃花部屋の後援者でもあり、元親方とは交流がある。本誌は池口氏が10月中旬、元貴乃花親方に宛てたメールを入手した。
<日本相撲協会を退かれたと言っても、貴乃花さんはまだ46歳の若さです。幼少の頃から相撲一筋の家系で育てられ、見事に平成の大横綱として多くの大相撲ファンをとりこにした貴乃花さんには、これからも長く社会の第一線で活躍してもらわねばなりません。大相撲ファンの多くは、2001年五月場所の横綱武蔵丸関との優勝決定戦で、右膝の大ケガにもかかわらず、決死の上手投げで武蔵丸関を投げ飛ばしたときの、貴乃花さんの不動明王のような表情を、決して忘れてはいません。貴乃花さんが今後、あのときの精魂込めた決死の気力で再スタートに臨めば、多くの国民は貴乃花さんに新たな希望を抱くに違いありません。相撲界での実績を背景に、ジャーナリズムの世界で重宝され、ある程度のスポンサーを付けて全国の小学校に土俵を造ることも、貴乃花さんなら間違いなくできるでしょう。
しかし、私は、貴乃花さんにはもう少し広い視野から、活躍していただきたいと思うのです。貴乃花さんは大相撲界で、多くのファンの目線を意識されていました。私は、貴乃花さんには今後、国民目線で日本社会の再生に取り組んでいただきたいと願っているのです>
そしてここから本題の政界入りの要請へ入っていく。
<政界は安倍一強体制、野党は分裂状態のもとで、不毛な論議が繰り返されています。こういう状況では、私がいかに「精神的復興なければ日本再生なし」と訴えても、政財官でそれを実行するパワーを持ったキーマンが生まれてこないのです。