自民党石破派の斎藤健農林水産相は9月14日、千葉市の石破陣営の集会でこう訴えた。

「安倍首相の応援団から、石破さんを応援するなら辞表を書いてからやれと言われた」

「圧力などで浮上しようという発想、空気が(安倍陣営に)まん延している。これを打破したい」

 斎藤氏は応援団に対し、「石破派だとわかって大臣にしたんだろう」と反論したというが、圧力をかけてきた議員については名前を明かさなかった。

 また、以前、安倍首相を応援していた兵庫県神戸市の岡田ゆうじ市議は自身のFACEBOOKで、<官邸の幹部でもある、とある国会議員から、露骨な恫喝、脅迫を私達地方議員が受けており、地方議員の人格否定ともいえる状態になったため、私達神戸市議、兵庫県議有志は、石破茂候補を応援する決意を固めました>と書きこんだ。

 関東地方のある業界団体幹部は、こう打ち明ける。

「自民党の衆院議員から、業界団体でまとまって安倍首相に頼むと言われた。『一人でも石破と書く人がいれば、大変なことになる』とプレッシャーをかけられました。誰に投票するかは、自由じゃないですか。そこまでやるかと思いました。東京の演説会の動員FAXはあちこちで話題になっている。サクラまで集めて、そこまでやらなくてもという声が大勢ですよ。書き込んだ参加人数が本当に動員できたかも、カウントされるらしく『サクラをたくさん集めて形だけ盛り上げて、演説して嬉しいのか』という声もあります。安倍一強政治の弊害だ」

 こんなブーイングの中、安倍首相は演説会で何を語るのか? 
(本誌取材班)
※週刊朝日オンライン限定記事

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