「田辺市は数年後、今、ショッピングセンターが立っているところに市役所を移転します。その駐車場の一角、狭いところに社長が借金で担保にとった土地がある。いくら田辺市から売却を言われても、相手にしなかった。最後に田辺市が計画が進まないと、相場の何倍もの価格で買った。社長は『これが私の商売』と勝ち誇ったように話していた。遺言書はどこまで本心なのか疑問です」(野崎さんの知人)

 野崎さんの親族は、「遺言書なんか知らん。初盆やのにその日程も聞いてない」と不満をぶちまける。

 妻は、野崎さんの自宅で過ごしていることが多いそうで、仏壇には野崎さんと愛犬イブの遺骨が並べて置かれているという。(今西憲之)

週刊朝日  2018年8月31日号

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